太陽光発電所の検査サービス
サービス概略
太陽光発電所の検査経験を活かし、幅広い検査に対応
使用前自主検査(風力)・外観検査 ・接地抵抗測定 ・絶縁抵抗測定 ・絶縁耐力試験 ・保護装置試験 ・遮断器関係試験 ・総合インターロック試験 ・制御電源喪失試験 ・負荷遮断試験 ・遠隔監視制御試験 ・負荷試験(出力試験) ・騒音測定 ・振動測定 |
使用前自主確認(バイオマス)・外観検査 ・接地抵抗測定 ・絶縁抵抗測定 ・絶縁耐力試験 ・保護装置試験 ・遮断器関係試験 ・水素及び密封油関係保護装置試験 ・発電機固定冷却関係保護装置試験 ・総合インターロック試験 ・負荷遮断試験(調速機試験) ・遠隔監視制御試験 ・負荷試験(出力試験) ・騒音測定 ・振動測定 |
検査までの流れ
使用前自主検査及び使用前自己確認につきましては、使用前自主検査要領書の作成や安全管理審査の立会も行っております。
- STEP 1: 試験仕様の確認
必要な書類を確認し、最適な検査内容を提供致します。
- STEP 2: 試験項目の確認
- 【確認させていただく書類の例】 工事計画書 単線結線図 配置図 盤図 機器仕様書 など
お客様のご依頼通りの内容で試験項目をピックアップし、漏れている試験内容はないか確認致します。
【試験項目の例】
外観検査
接地抵抗測定
絶縁抵抗測定
絶縁耐力試験
保護装置試験
総合インターロック試験
制御電源喪失試験
負荷遮断試験
負荷試験(出力試験)
- STEP 3: お打ち合わせ
試験範囲の確認
図面を確認しながら詳細内容を検討します。
試験工程の確認
試験スケジュールを確認します。
お見積り
上記内容に応じたお見積りを提示させて頂きます。
受発注
契約の取り交わし
受注・発注の手続き
- STEP 4: 試験実施~完成図書提出
試験実施
工程通りに試験を実施させていただきます。
完成図書提出
試験結果を完成図書として提出させて頂きます。
検査実績のご紹介
検査実績:359件(2025年2月28日現在)
詳細を見る
2MW未満 |
210件 |
2MW以上10MW未満 |
38件 |
10MW以上50MW未満 |
82件 |
50MW以上100MW未満 |
16件 |
100MW以上 |
13件 |
多機能高速I-V計測システム『ラキット』
ラキットは、ストリング単位で電流電圧特性を計測し、太陽光発電システムの特性や異常値等を把握するメンテナンスキットです。日射計、温度センサー、多連プローブ(*1)を含む計測ツールと、I-Vデータを集計・解析するソフトウェア(I-Vデータアナライザー)がセットになっており、短時間で正確な解析レポートを出力します。I-Vデータアナライザーは、下記のI-Vトレーサーに対応しております。
- 株式会社戸上電機製作所:SPST-B-1000
- 英弘精機株式会社:MP-11
- 日本カーネルシステム株式会社:Epsilon1000
*1 戸上電機製作所製ストリングトレーサを使用した場合
ラキットの紹介動画(4分20秒:音声なし)を公開中です。
『ラキット/Rakit』および『ラキット/Rakit』ロゴは株式会社エヌ・ピー・シーの登録商標(第5733820号、第5738947号)です。
ソーラーウェルネスとは
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ソーラーウェルネスは、当社が開発した太陽光パネルの検査サービスを提供する、全国のメンテナンス事業者を結ぶネットワークです。太陽光パネル製造装置メーカーとして約30年の実績を持つエヌ・ピー・シーが主幹となり、当社の検査装置、多機能高速I-V計測システム『ラキット』や太陽光パネル屋外EL/PL検査装置『エプティフ』を用いて、太陽光発電所を効率的に、高い信頼度で検査します。検査の結果は当社が監修後、明確なレポートとしてお客様へお渡しします。 |
『ソーラーウェルネス』および『ソーラーウェルネス』ロゴは株式会社エヌ・ピー・シーの登録商標(第5801626号、第5815389号、第5815390号)です。
お客様の発電所の遠隔監視データを当社で解析し、設備の不具合による出力低下を早期発見します。
現在、太陽光発電所の運営管理において広く用いられている遠隔監視システムは、AC側の発電量の推移を見ています。
一方、太陽光発電システムは、天気や気温で発電量が逐次変動しますが、その変動原因まで今の遠隔監視システムで判定することは困難です。
当社はこの点に着目し、遠隔監視データをDC側、すなわちパワコンに接続する前のパネルの発電量として解析するエンジンを開発しました。
このエンジンは高精度なフィルタリング機能を装備。
収集したビッグデータから天気の急変などのばらつきを正確に排除します。日射量に比例したデータのみを抽出することで、発電量低下の原因を解析し、わかりやすいレポートにして提供します。
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このサービスをご利用になれば、現地検査が必要かどうかも判断できます。
メリット
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発電所の売電損失を防止
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天気の急変などを除いたパフォーマンスレシオの評価により、設備の不具合を検知
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現地検査にかかる費用の削減
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年次点検時の発電性能を確認
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メンテナンスのタイミングも把握
-
経年劣化を予測
ラキットの特徴
高速計測で発電ロスを低減、異常値もひと目でわかる
多連プローブ(多連プローブホルダーで特許登録:第5912156号)を用いた検査により、4ストリング同時計測が可能(*2)です。これにより、計測時間は1MWあたりわずか2時間( *3)となり、メンテナンス中の発電ロスを抑えます。また、ストリング4本の開放電圧の計測値を相互比較することで、異常のあるストリングもすぐわかります。
*2 戸上電機製作所製ストリングトレーサを使用した場合
*3 実際の設置状況等により、所要時間は前後します。
太陽光パネルメーカーと同レベルの検査を提供
ソーラーウェルネスでは、太陽光パネルメーカーが工場で実施する業界標準的な品質検査であるI-V検査とEL検査のほか、サーモグラフィによるIR検査、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定など、各種の性能・安全性評価を行います。
I-V検査 | 電流電圧特性検査でストリングの異常値をすばやく検出 |
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EL検査 | 太陽光パネルの精密検査でパネルの不具合とその原因を特定 |
日射量・温度に応じた補正(STC変換)で正確なデータを提供
メンテナンス中も、天気は刻々と変化しています。ラキットは、日射量とパネルの温度をデータロガーに保存し、I-V測定値を標準試験条件下(*4)のデータに自動で補正することで、正確な解析結果をご提供します。
*4 温度:25℃、放射照度:1,000W/m²
ソーラーウェルネス加盟のメリット
当ネットワークに加盟いただくと、次のようなメリットが得られます。太陽光発電システムのメンテナンス事業を始めたいとお考えの企業様は、ぜひご検討ください。
- I-V検査、EL検査の検査ノウハウが習得できます。
- パネルメーカーと同等の検査でお客様の信頼を得られます。
- 定期的な教育・研修により、スキルを維持・向上できます。
- パートナー企業様同士の交流や研鑽の機会が得られます。
- ソーラーウェルネスのロゴが使用できます。
当社は2GWを超える検査実績を有しており、パートナー企業様と実施した案件も多数にのぼります。竣工時検査からスポット検査まで様々な場面でビジネスチャンスがあります。
どこでも簡単に操作できる解析ソフトウェア I-Vデータアナライザー
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インターネット環境さえあれば、場所を選ばず作業を行えます。クラウドサーバーにより、データを移動することなく、離れた場所にいる作業者間でデータ共有が可能(*5)です。入力操作も簡単で、初めての方でも安心して作業できます。 |
要件はインターネット環境のみ |
作業者間でデータを共有 |
シンプルなインターフェース |
*5 1つのIDでログインできるのは1名です。
検査サービスの流れ
※技術レベルや実績により、検査レポート作成までお任せする場合もあります。その場合も、NPCによるレポートの監修は実施いたします。
最短3分で解析レポート自動出力
当社独自のアルゴリズムで解析を行い、メガソーラーのデータを高速処理。集計・解析・レポート出力まで1MWあたりわずか3分(*6)で行います。3つの判定モードによってストリングの異常値を検出。判定モードを抵抗系、電流電圧系、電力系の3つの判定基準から選択できます。開放電圧と短絡電流は同時測定したデータの比較により判定が可能です。
判定モード | 異常値の内容 | 考えられる要因 |
---|---|---|
FF値比較 | 直列・並列抵抗の増減 | 配線材のはがれ、クラック、PID現象(*7)等 |
同時測定値比較 | 開放電圧・短絡電流の低下 | ダイオードショート、断線、封止材変色等 |
最大出力比較 | 最大出力の低下 | 上記すべてに該当 |
判定モード |
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FF値比較 |
同時測定値比較 |
最大出力比較 |
異常値の内容 |
直列・並列抵抗の増減 |
開放電圧・短絡電流の低下 |
最大出力の低下 |
考えられる要因 |
配線材のはがれ、クラック、PID現象(*7)等 |
ダイオードショート、断線、封止材変色等 |
上記すべてに該当 |
解析画面の一例
STC変換後の最大出力ヒストグラム(総発電量やストリングごとの発電量のばらつき等を表示) |
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FFヒストグラム(ストリングの判定基準を自由に設定でき、発電状況の傾向を表示) |
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全ての要検査ストリングと良品ストリングのI-Vカーブ(比較することで異常をひと目で確認) |
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要検査ストリングのI-Vカーブ(異常のあるストリングのI-Vカーブを個別に表示) |
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*6 実際の設置状況等により、所要時間は前後します。
*7 多数の太陽光パネルを直列接続して高電圧下で運用した場合に見られる劣化現象
検査メニュー
サービス概略
パネルメーカーと同レベルの検査を屋外で実施
当社は、全国各地の太陽光発電所において、ストリング単位でのI-V特性測定、EL検査、サーモグラフィによるIR検査に加え、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定など、各種の性能・安全性評価試験を行っています。
2023年の法制度改正により、出力10kW以上2,000kW未満の発電所においては、使用前自主検査および使用前自己確認が義務付けられましたが、当社はこれらの法定点検にも対応しています。
さらに、協力会社と提携することで、AC高圧側の月次点検、年次点検、定期点検などの保安業務まで提供しており、総合的なO&Mサービスを提供しています。
DC側からAC側まで一括対応
竣工検査使用前自主検査 使用前自己確認 目視検査 接地抵抗測定 接地導通試験 絶縁抵抗測定 絶縁耐力試験 |
性能・安全性評価I-V特性測定 開放電圧試験 インピーダンス測定 EL/PL検査 IR検査(ドローン検査) 地絡抵抗測定 短絡電流測定 バーコード読取 断線検知
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保安業務月次点検 定期点検 年次点検 遠隔監視サービス (DC側発電量分析サービス) |
太陽光発電所の総合検査・メンテナンスサービスのご紹介(5分51秒:音声あり)
ソーラーウェルネス教育/研修制度
ソーラーウェルネスパートナー会/懇親会
2018年から、「パートナー会」と称する定例勉強会を開催しております。多数のパートナー企業に参加いただき、最新の不具合検出方法や不具合事例の検証、ソーラーウェルネス全体での運用面における改善点等について発表や議論を行い、技術の向上やノウハウの共有に努めております。また、パートナー会の後には懇親会も開催いたします。2024年は、パートナー会を6月13日に開催いたしました。
ソーラーウェルネスニュースレター/メールマガジン配信
2017年から、毎月のメールマガジンで、当社で実施した最新の検査実績や不具合事例の紹介、検査のワンポイント解説等、パートナー様向けの情報をお届けしており、市場環境等の情報共有を図っています。
ソーラーウェルネス導入研修
ソーラーウェルネスパートナー企業様に対する導入研修として、当社松山工場に設置した太陽光発電システムやデモ用システムを用いて、ラキットおよびエプティフの検査実習を行っています。事業の運用方法、解析方法の説明をはじめ、様々な実技、講習を取り入れた3日間の研修となります。 終了後は筆記試験を受けていただいた上で修了書をお渡ししています。
導入研修の様子
パネル・メンテナンスの技術的なご相談はこちら
データの効果的な蓄積方法や使用方法、計測結果に関するご相談等、ご不明な点に回答します。
089-946-6605(松山工場)
NPCの強み
- 独自の解析力と詳細レポートの提供
- 豊富な検査実績による圧倒的な現場力
- 全国ネットワークによる低コスト実現
- DC〜AC側まで幅広い検査内容のご提案
主な検査内容
I-V特性測定当社の多機能高速I-V計測システム「ラキット」を使用することで、計測時間を短縮し、売電ロスを最小限に抑えます。 |
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屋外EL/PL検査当社独自の屋外EL/PL検査装置「エプティフ」を使用することで、日中、パネルを設置したまま、パネルメーカーが製造現場で行う品質検査と同レベルのEL/PL検査が行えます。マイクロクラックから断線やPIDまで、あらゆる不具合箇所とその原因を特定する精密検査を、手軽に安全に実施できます。 |
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IR検査(サーモグラフィ)FLIR社製の高解像度サーモカメラ(型式E75)を用いた、赤外線による温度測定により、ホット・スポットなどの不具合箇所を特定できます。さらに、ドローンを用いた効率的なIR検査の実施も可能です。 |
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その他検査直流側安全検査装置「DCFT」を用いて、地絡抵抗、電路断線、バイパスダイオード断線等の検査及び不具合パネルの特定を短時間で行います。さらには使用前自主検査で求められる目視検査、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、絶縁耐力試験等の各種検査も提供します。バーコード読取作業も、大規模発電所での経験を活用し、効率よく行います。 |
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NPCオリジナルメンテナンスサービス
お客様のご要望に合わせて、様々な検査・メンテナンスサービスを提供します。
主な検査事例
スポット検査■発電所規模:約 4MW/設置後3年 |
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竣工検査 (使用前自主検査)■発電所規模:約 20MW/竣工時 |
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竣工検査 (使用前自主検査)■発電所規模:50MW以上/竣工時 |
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定期メンテナンス■発電所規模:約100kW 屋上システム |
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メンテナンスサービスの流れ
- お問い合わせ
- 発電所情報の入手
(パネルおよび接続箱の仕様書、単線結線図、パネル配置図等) - 御見積の提示
- 現地検査作業
- 解析レポートの提供
お客様検査事例
公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団様
お客様の発電所概要
松山市野外活動センター内に2001年に稼動した太陽光発電システムをお持ちです。設備容量は100kWで、地上と建物の屋根上それぞれに400枚あまりのパネルが設置されています。
検査の目的
検査時点で稼働から15年以上経過していたため、健全な状態で稼働しているかどうかを安全面、性能面から総合的に確認し、不具合の有無とその原因を特定することが目的です。
検査の内容
目視検査、開放電圧測定、断線検知、地絡絶縁検査、I-V特性測定、サーモカメラIR検査を1日で実施しました。
検査の結果
焼損したパネル、断線してガラスも割れたパネル、異常な発熱があるパネル、絶縁不良のストリング等が見つかりました。それぞれの不具合について、想定される原因とともにレポートにしてご報告し、絶縁不良のストリングは直ちに端子を外して安全を確保しました。断線したパネルは良品パネルに交換しました。
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屋根に設置したパネルは、地上のパネルと比べてFF値の低下が著しく、高抵抗化とバイパス回路の開放を引き起こしていると考えられました。設置場所が屋根であるため熱の逃げ場がなく、危険な状態であると考え、お客様に撤去をお勧めしました。その結果、屋根に設置していたパネルはすべて撤去となりました。 一方、地上のシステムは、不具合のあるパネルは良品パネルと交換され、安全性が確保されたため、現在も問題なく発電を続けています。お客様はその後定期的な検査を当社に依頼され、システムの健全性、安全性を維持されています。
お客様の声~検査を終えて
「屋根上に設置していた太陽光パネルの稼働に異常がみられたため、検査を依頼しました。その結果、焼損など各部に不具合が見つかったため、安全を考慮し、屋根上のパネルを全て撤去しました。
今回の一連の検査から今後の対応方法まで、的確なご提案をいただけたことで迅速に対応することができました。
また、正常なパネルについては年一回の定期点検の際に安全確認を行うことで安全安心な施設運営に努めています。」
これまでの実績
当社がこれまでに行った太陽光発電所の検査実績の一部をご紹介します。
J社様場所:山口県 |
J社様場所:山口県 |
キクノ様
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J社様場所:山口県 |
中電工様
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きしろ様
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LIXIL様
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松山観光ゴルフ様
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A社様
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ミライト・テクノロジーズ様
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JFEテクノス様
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JXエネルギー様
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JXエネルギー様
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JXエネルギー様
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JXエネルギー様
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JXエネルギー様
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